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養老天命反転地 感想 

 ゴールデンウィークに養老天命反転地行ってきました。

天命反転地でのダンナ



 上の写真はかなり斜めった斜面で撮っております。
 どれくらいの傾きっぷりかというと


よめ

 こんな斜面。
 そんなわけで転倒による怪我防止のため、入り口でヘルメットと運動靴の貸し出し(無料)があります。

 ヨメは思いっきり滑ってコケました。結構なアザができました。
 『楕円形のフィールド』という名の、すり鉢状に窪んでいる場所のほぼ底に近いところでコケたので、高いところに居た人に目撃されてしまった。(目が合った)
 大人なのにコケたというショックで数秒放心していたものの、恥ずかしさが一気にこみ上げてきて、「ふぅ、やれやれ、転んじゃったワ☆」みたいな感じに砂を払い、そそくさと目の前のパビリオンに飛び込む。
 なんでダンナ居ないんだよ!(はぐれた)
 一人で恥ずかしかったよ!

 楕円形のフィールド全体図を写真に撮ってみようと思ったのだけど


広い


楕円形のキワ


木がモリモリ育ってて、すり鉢状の窪みっぷりが写らない。
 養老天命反転地公式サイトのトップにあるムービー(?)なら、木が育つ前なのでわかり易いかと。

 平らなところが全くないので大変です。
 大人になってから、こんなに歩くことに気を遣ったのは初めてです。
 歩けるようになったばかりの子供って日々こんな感じなのかなあ、大変だなあ。
 じゃあ歩き方を改めて考えている今の私は子供になったような感じだな。だから天命反転ってことなのかしら。
 と思ってたら、どうやらそういうテーマで作られたテーマパークだったようで。

養老天命反転地とは

荒川修作とマドリン・ギンスは、現在の世界の絶望的な状況を希望ある未来へ転換させようとしています。
そのためには「死」を前提とした消極的な生き方を改め、古い常識を覆すことが必要だと言っています。
この死へいたる「宿命(天命)」を反転することを使命として荒川+ギンズは活動を続けてきたのです。
30数年に及ぶ研究の中で彼らが注目したのは、「身体」が持つ可能性と、身体に作用する「環境=建築」でした。彼らは身体感覚の変革により意識の変革が可能だと考えたのです。
彼らの長年の研究の集大成となる「養老天命反転地」には、水平垂直を極力排除し、複数の人工的な地平線を配置するなど、人間の持つ平衡感覚や遠近感に揺さぶりをかける仕掛けが施されています。これは、私たちをヨチヨチ歩きの子供の状態に戻して知覚を再構築させるよう隅々まで計算された構造なのです。

(養老天命反転地パンフレットより)




 全然知らんかった…。芸術よくわかんないから単に「色々おかしくなってるオモシロ施設」くらいの感覚でした。
 でもとても楽しい。
 不思議なものがとても沢山あって、来場している人たちが皆、見るもの全てに対して「これ何だろう?」「ここどうなってるのかな?」と子供のようでした。



 で、このテーマパークで一番体験してみたかったのが『切り閉じの間』。
 山の斜面にひっそりとした裂け目があり、そこに入ってみると中は迷路のよう。
 ただし、中に明かりは一切無く、入り口から漏れ入る光も最初の角を曲がってしまえばもう届かない。
 中に居る人たちの声が聞こえる。
 壁を手を這わせ、伝って歩く。
 そういうパビリオンです。

 兎に角真っ暗で何も見えないのです。
 切り閉じの間に入ってみると、人の声が沢山聞こえます。自分も思わずダンナに声かけをします。しかもいつも以上に。
 いくら目を開いても何も見えないというのはなかなかない状態で、なんとも言えぬ不安を感じます。
 視覚を奪われてしまっているから、ほかの感覚に頼りたくなって声を出すのだろうか。
 「居る?ちゃんとついてきてる?角があるよ。曲がるよ!まだ居る?大丈夫?」
とひっきりなしに話してしまう。

 切り閉じの間内部を彷徨っているときに、「あ、まだこの角曲がってないぞ」という行ったことないゾーンを見つけ、ふらりと入ってみたらダンナとはぐれました。(ダンナはそのまま切り閉じの間脱出)
 まだ行っていない場所をふらふらと手探りで進んでいくと、かすかな光を見つけ、終着点へ到着。


切り閉じの間終着点


 ここだけが明るい。
 完全な闇を経てたどり着く光のある場所は、心がほぐれるような安心感があります。
 丁度私が終着点に着いたとき、切り閉じの間内部に居た人たちが全員脱出したようで、声が聞こえなくなりました。
 闇の中から突然現れた光と、無音の状態がとても荘厳なものに感じられて、この場が私一人のものになったように錯覚しました。
 でも明るいのはこの終着点だけで、光が入ってくる日本列島も手が届かないくらい高い。
 ここから直接光のある方へは行かれないのだなあ。
 まるで井戸の底です。

底

 外に出るにはまた闇の中を歩かねばならん。
 と思った途端少し怖くなりました。無音ってことは誰も居らんのだよここ…。

 外の様子なんか見えないし音もしないよ…。こりゃ私がここに居る間に世界が破滅しててもわからんなあ。そして再構築されて、私が切り閉じの間に入ってきたときと同じ世界が出来上がってても、何が変わったか何が起きたかなんて私に知る術はないのだよ。
 こうやって闇の中を壁伝いに歩いている間にも宇宙が一巡しているのかもしれん。
 観測してない時には何が起こってるかわからんなー。量子力学ってこんなんだっけ?

 てなことを考えつつ闇の中を黙って歩いていたら、携帯電話を明かりにして彷徨うカップルと曲がり角で鉢合わせて絶叫されました。

彼氏「ギャーー!!!」
彼女「キャーー!!!」
ヨメ「うわー!!すみません!」
彼氏「!あ、いや、ごめんなさい!」

 そりゃまあ闇の中から突然人がぬっと現れたらびびるわ。
 そそくさと脱出したら、切り閉じの間入り口(出口兼用)でダンナが待っててくれました。
 ヨメは「外で宇宙が一巡してたら」と考えてたけど、ダンナは「ヨメが中で消えちゃってるかも」と考えてたみたいです。
 終着点に行けなかったダンナを連れてもう一度切り閉じの間に入り、終着点まで案内。
 二人で無事に切り閉じの間体験終了。
 一人での体験と二人での体験はなんだか雰囲気が全然違うね。やっぱり独り占め感がないからかな。
 ただ、ダンナに一人で切り閉じの間体験してきな、とは言えんな…。中で確実に迷う。

 ちなみにカップルの絶叫は外まで聞こえていた様子。




 とても楽しいテーマパークでした。
 極端に歩きにくい道を歩く、それだけでも楽しい。
 大人が子供になって遊ぶ場所です。
 体を使って体験する場所です。
 少しでも興味がある人は、是非行って体感してきてほしい。
 切り閉じの間以外にも、ソファやベッドのある迷路状の建物が沢山あります。
 『不思議の国のアリス』の世界のようです。
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[2009/05/09 20:22] オタヨメ日記 | トラックバック(-) | コメント(4)

『切り閉じの間』の所、読んでてぞわわって鳥肌が立った。
カップル、携帯明かりに使うなんてもったいないね!
こんな面白そうな場所があるなんて知らなかったのでいつか行ってみようと強く思ったよ!
[2009/05/12 08:18] ぶたこ [ 編集 ]

終着点をみつけたとき、ゲームのエンディングを自分が体験しているかのような感覚になったよ。
「よくぞここまでたどり着いたな、勇者よ…」的な。
明かり取りになっている日本列島が天井についているので、光が降り注いでいるのも良い。
岐阜県に行く機会があるなら、是非体験しにいくことをおすすめするよ!
ただフィールドが起伏に富むので体力を要します。

切り閉じの間と同じ感覚体験ができるとまでは言わないけれど、視覚を奪われる体験ができる『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』というのも紹介しておきます。
http://www.dialoginthedark.com/

視覚を絶ってみるというのは、とても多くのことを感じさせられるよ。
弁当・割り箸・お茶・紙コップとアイマスクを用意して、目隠し状態でご飯を食べてみてください。
私は盲導犬協会でのイベントで目隠しご飯を体験したけど、これはおうちでもできる。
[2009/05/12 17:46] yome [ 編集 ]

またもや私の全然知らない情報をありがとう!
視覚を絶つ、これ今度やってみます。
すごいだろうな、怖いし緊張するんだろうし、新発見だらけになりそう。
あとはご老人の体の感覚をしるための、亀仙人の甲羅みたいなのを全身につけて歩いてみる、っていうのもやってみたい。
他者の感覚を知る、これは重要なことだなあと思っている最中です!
[2009/05/13 06:59] ぶたこ [ 編集 ]

視覚絶ってみて私が思ったのは、
お茶も注げない!超怖い!→物の形がわからんってキツイ→でも全盲の人はわかるんだろうか→後天的に全盲になったならまだわかるけど、先天的な人ってどうなんだろう→形っていうか色という概念は理解できるんだろうか→視覚障害云々抜きにしても、色ってみんな同じように見えてるのかしら?
でした。クオリア。
老人体験、私もしてみたい!
膝とか曲げにくくなるやつだよね。老眼体験メガネとか。
老人には、いずれ我々もなっていくわけだけど、一度体験しておけば先の覚悟や予定もできるし、他者にも優しくなれるよね。
[2009/05/18 13:25] yome [ 編集 ]

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